現実的に

現実にコンピュータの前で絶えず動いている市場を見ているとすぐに売り買いをしなくてはいられないという抑えようのない気持ちが生まれる事も少なくないだろう。

 

だけど、不明瞭な勘で売り買いをすることは決してしてはいけません。

 

確かに、外国為替市場は昼夜を問わず、いかなる時でもどこかで為替相場が変化しているし為替相場も休みなく、変動しています。

 

そうであっても、頻繁に売り買いをすると、その分だけ損失を被る率が高くなってしまいます。

 

もちろん、トレードの回数を積み重ねる事で次第に勝ち負けの確率が五分五分になるのは事実。

 

けれどもそれは「なんとなく感覚で注文」してしまうこととは話が違います。

 

トレード回数を重ねる意味というのは自分自身が「ここはいける」と思える勝機を得られたうえでのトレード回数を積み重ねるという意味です。

 

ただ何となく、絶え間なく取引を積むのとは全く違います。

 

相場の勝負に勝利するためには深く考えて緩急をつけることが必要です。

 

「ここは勝てる」と思った為替相場の時には、迷わず持っているポジションを積み増して覚悟を決めて儲けを狙います。

 

「ちょっと難解なマーケットで、どう上下するのか理解できないな」と感じた時は、観念して所持ポジションをひとつ残さず閉じて静観します。

 

このくらいの緩急をつけた方が最後にはトレードは儲けられます。

 

市場の金言には「休むも相場」というものがある。

 

まさに言葉どおりです。

 

為替取引とは、いつでも売買ポジションを持つことがすべてではなくどのポジションも保持せずじっと待っている事もまた、相場です。

 

そうであるならば、どういった時に、休めばいいのでしょうか。

 

最初に考えられるのが、前に述べたように、直近の市場が今ひとつ判断できない時です。

 

現状からどうなるのか決める事が出来ない時は、思いつきで行動すると、自身の思い描いた筋書きとは逆方向に外国為替相場が動いてしまい損する事になってしまいます。

 

このようなケースではポジションを０にして、そのまま静観を決め込むのが唯一出来る事です。

 

ふたつめは、自身の体の具合がすぐれない時です。

 

体調と為替相場に関係しないと考える投資家もいると思いますが実際には思いのほか関係があります。

 

体の具合が変な時は、市場のミスできないところで必要不可欠な決断を下すことができなくなります。

 

興味がわかない時は、トレードから目をそらす事も大切な事です。